3月11日に開く予定だった東日本大震災9周年追悼式について、政府は6日午前の閣議で中止を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた。
また、「国民の皆様へ」とした安倍晋三首相の談話を発表し、「今が国内における感染拡大を防止するために、あらゆる手を尽くすべき時期」と中止の理由を説明した。11日当日には、首相官邸で犠牲者に対しもくとうを捧げ、追悼の言葉を述べるとしている。
政府主催の追悼式は、震災翌年から毎年3月11日に国立劇場(東京都千代田区)で開いてきた。5年目の16年までは天皇陛下(いまの上皇さま)が、17年からは秋篠宮さまがおことばを述べ、首相や各界の代表ら1千人前後が参列していた。その他にも一般からの献花で700人前後が訪れていた。
政府は当初、各省庁の出席を閣僚に限ったり、代理出席を断ったりすることで600~700人程度まで規模を縮小して開くことを検討していた。
しかし、安倍首相は大規模感染のリスクがあるとして、大型イベントの自粛や全国全ての小中学校などの臨時休校を要請。被災地でも追悼式や関連行事の中止や縮小、延期の決定が相次いだこともあり、政府主催追悼式の開催も難しいという判断に至った。
政府主催の追悼式をめぐっては、政府が1月、発災から10年となる来年21年までとする方針を発表している。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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