3人死傷暴走、被告に懲役30年求刑 遺族「どう生きればいいのか」

 愛知県豊橋市で2020年に除草作業中の現場に乗用車で突っ込み、3人を死傷させたとして、殺人などの罪に問われた無職青野圭被告(28)=静岡県掛川市=の裁判員裁判が27日、名古屋地裁岡崎支部で結審した。

検察側は「無差別殺人で悪質」として有期刑の上限である懲役30年を求刑。弁護側は、被告は路上の3人を認識しないまま衝突したため殺人罪は成立しないと訴えた。

 検察側は論告で、死亡した警備員の夏目喜生さん(当時46)が当時、直線道路上で大きな緑色の旗を持って交通整理をしており、「人がいると気づいていたのは明らか」と指摘。「交通量の多い時間帯の極めて危険な犯行」と訴えた。

 弁護側は、被告が路上の夏目さんを認識していなかったと公判で供述していることを踏まえ、「高速で運転しており、視覚の盲点で認識していなかった可能性を排除できない」と主張し、殺意を否認した。

 求刑に先立ち、夏目さんの妻(38)が、被害者参加制度を利用して意見陳述した。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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