喫煙所で一緒にタバコを吸っていた人からの感染が、8月7日、東京都で確認された。密集、密閉、密接の「3密」が揃う環境では、感染拡大するリスクが以前から指摘されている。喫煙所はまさに「3密」の環境となりやすい。では、喫煙所での感染リスクをどのように捉えるべきなのか。専門家に話を聞いた。【BuzzFeed Japan / 千葉雄登】
東京都は4月16日付で対応を要請
東京都福祉保健局は4月16日付で「新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた喫煙所における適切な対応について(依頼)」という通知を発出している。 「限られたスペースの中で複数の方が利用する喫煙所については、この『3つの密』の状態が生じる可能性があります」 「また、厚生労働省が感染を注意すべき場面として挙げている『お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いること』に当てはまる喫煙所もあることから、感染拡大防止に向けて適切に対応する必要があります」 この通知では、このような指摘がなされている。 その上で、喫煙所における「3つの密」の状態を防止するための貼紙の掲示、喫煙所を設置している民間企業等への注意喚起、公衆喫煙所等の一時的な閉鎖などの取り組みを進めるよう各市区町村へ要請している。
喫煙所、「感染対策は難しい」
聖路加国際大学QIセンター感染管理室マネジャーで感染症対策の専門家・坂本史衣さんは「一般的には換気が悪い環境であることが想定されるため、感染対策は難しい」と語る。 「室内であれば、外気を取り入れる設備はあるのか、空気清浄機的なものを入れているだけなのか、換気面での設備によってリスクは異なると思われます。ですが、喫煙所というのは基本的に密になりやすい空間です」 「屋内の喫煙所の場合、狭く、密閉された空間で3密になりやすい空間です。よりハイリスクな環境だと言えます」 だが、屋外の喫煙所であっても、感染リスクは少ないとは言い切れない。 「屋内よりは屋外の喫煙所の方がより良いとは思いますが、屋外の公園の灰皿の近くに人が多く集まっている様子も見受けられます。喫煙所ではマスクを外していますし、会話をした場合には飛沫が飛ぶことによる感染リスクが存在します」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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