異変に気付いたのは昨年11月の晴れた日だった。遠藤陽子さん(70)は東京電力福島第一原発から7キロほど離れた福島県富岡町の実家を息子と3年ぶりに訪れると、室内で風を感じた。
住宅街にある2階建て一軒家。2001年に新築した。しかし、原発事故後は帰還困難区域に指定され、手入れができず、庭の木は雑木林のように2メートル以上伸び、室内にはネズミのフンが散らばる。
この日、玄関を開けると棚やタンスが倒され、中身が床にばらまかれていることに気付いた。
戸惑いながら入った居間では、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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