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『GoToトラベル』をめぐり、政府は3日前、札幌市と大阪市を目的とする旅行を除外しました。さらに菅総理は27日、この2つの市から出発する旅行について利用を自粛してほしいと発表しました。
菅義偉総理大臣:「到着分の一時停止を決定している札幌市・大阪市について、出発分も利用を控えるよう直ちに呼び掛けます。キャンセル代は、利用者やホテル、旅館のご負担がないように措置を致します」 今回、対象からの除外ではなく、利用の自粛にとどまった背景には分科会の存在があるといいます。
国交省幹部:「最近、分科会が何を提言してくるか、あっち(官邸)はかなりビクビクしている。分科会に言われたら、何も対応しないわけにはいかないんでしょうね。でも、今から制度設計しても、事業者も政府も間に合わないし、負担も大きいので、こういう形を取ったんだと思います」 札幌市を抱える北海道は、午後6時に緊急会見を開きました。
北海道・鈴木直道知事:「GoToトラベル事業をすでに利用しようと予約をされてる方がいます。キャンセルをするかどうか悩まれてる方がいます。そういった方に対するサポートが万全のものになるのかどうか、こういったことが尊重されるのであれば、運用変更には同意を致しますと申し上げました」 大阪府も国の方針に従う方針を示しました。
大阪府・吉村洋文知事:「(Q.出発の制限については否定的では?)考え方は変わっていませんが、国の事業ですし、国が方針を決めたので、協力して3週間集中して対策をするべきと思うので、ぜひご理解ご協力をお願いしたい」 分科会の尾身会長は国会で、「未知の領域」という言葉を使い、さらなる警戒を呼び掛けました。
“新型コロナ”対策分科会・尾身茂会長:「この半年以上、多くのことを学んできた、経験してきた。だけど2つだけ、まだ未知の領域があります。その1つが、実は冬を経験してないということ。この初めての冬を経験するということも含めて、危機感が非常に重要だということ」 もう1つの未知は「ワクチン」。そして、今後の対策について「個人の努力だけでは難しい」としました。
“新型コロナ”対策分科会・尾身茂会長:「ここまでくると、個人の努力だけで今の感染が拡大している状況をある程度沈静化するということはなかなか難しいので、やはり(飲食店などの)営業時間の短縮、あるいは感染の拡大している地域とそうでない地域の行き来を少し控えてくれというのは、もうここに来ると必須。人々の個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎたということ」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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