けさは関東や東海などで濃い霧が発生している所があり、車の運転は注意が必要です。日中は全国的に晴れて、過ごしやすい陽気になりそうです。
関東、東海 霧に包まれた朝
上の写真は午前6時頃、東京都豊島区のサンシャイン60からスカイツリー方面を撮影した写真です。午前6時の天気は東京(皇居周辺)は晴れですが、千葉市周辺は霧。墨田川周辺のスカイツリーのアンテナ付近だけが雲の上から見られ、展望台から下は霧に包まれています。その他の背の高い建物も、雲海に浮かんでいるように見えています。
こちらは午前7時前にサンシャイン60から富士山方向を撮影したものです。写真の右下が池袋駅で、写真中央の富士山の間に見えているのが霧です。局地的に霧が滞留している事がよくわかります。遠くに見える富士山も輪郭が霞んでいます。空は青く晴れていますが、この晴天と気温の低下が原因で見られた霧。気温が上がると、霧は次第に消滅しますが、雨のあとのプレゼントともいえる幻想的な風景が広がりました。
雨の所も回復へ
きょう(30日)は、本州付近は高気圧に覆われて広く晴れるでしょう。日中はさわやかな秋晴れとなりそうです。
注意するポイント!
【北海道、東北、北陸】北日本を寒冷前線が通過中で、雨の降っている所があります。朝まで雨や雷雨の所がありますが次第にやんで、天気は回復するでしょう。沿岸部は風がやや強く吹きそうです。
【関東、東海】きのうの雨で空気中に水蒸気がたっぷり含まれている所に、晴れて気温が下がり(放射冷却)、濃い霧の発生している所があります。時間と共に解消されますが、昼前にかけて車の運転をされる方は注意して下さい。
【近畿から九州】晴れて、風も穏やかで経過しそうです。ただ、九州は黄砂が飛来する可能性があります。10月に国内で黄砂が観測されれば6年ぶりのことです。
【沖縄】先島諸島は雨が降りやすく、風がやや強く吹くでしょう。
けさ冷えた 日中は快適な陽気に
けさは東海や関東甲信で、この秋一番冷えた所が多くなっています。都心の最低気温は12.1度(午前7時まで)でした。平年並みとはいえ、これまでが暖かかったので、ヒンヤリ感じられます。このあとは気温がグングン上昇。日中の気温はきのうより大幅に高い所もあり、肌寒さが解消されます。
【最高気温】きのうと同じか高く、10月上旬から中旬並みの所が多いでしょう。九州から関東は20度を超えて過ごしやすい陽気になりそうです。昼間は長袖のシャツ一枚か軽く羽織るものがあると良いでしょう。北陸や東北は20度くらいで、日の当たる所では快適に過ごせそうです。ただ、北海道はきのうより低い予想で、15度の届かない所もある見込みです。
【夜は再び冷える】晴れると放射冷却が強まり、夕方以降はグッと冷えてきます。昼間の暖かさと朝晩の肌寒さ、どちらにも対応できるように、服装でうまく調節しましょう。
都心の雲海
午前7時40分頃、サンシャイン60から北西方向を撮影したものです。都心周辺は広く霧がかかり、雲海のように見えています。サンシャイン60が影となり、コントラストが美しい1枚です。
日本気象協会 本社 青山 亜紀子
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