四方を山に囲まれた鹿児島県薩摩川内市北部の本俣集落で、初めての写真展が開かれている。高齢化が進む20世帯32人の限界集落。通いつめた写真家の作品60点と、住民が持ち寄った思い出の数百枚が並ぶ。土日限定の開催だが、出身者ら400人を超す人たちが山里に足を運び、ふるさとの記憶を胸に刻んでいる。
写真家は薩摩川内市中郷町に住む久保政行さん(65)。5年前から撮影を続けてきた。父親が本俣出身。中学卒業後、大阪に出て、30代半ばにカメラに出会い、のめり込んだ。職を転々としながら全国を回って腕を磨いた。
帰郷してからは、鹿児島県内各地でシャッターを切った。写真家として本俣に入った時、「何もない」ところにひかれた。カメラを向けたのは、人々の暮らしだった。洗濯、風呂たき、農作業、餅づくりなど、「集落の人が写真に撮ろうともしない日常に魅力を感じた」。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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