日本航空のジャンボ機が群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に墜落してから、12日で35年を迎える。尾根に続く登山道は、昨年10月の台風19号による土砂崩れなどで一部が寸断され、今も爪痕が残っている。
新型コロナウイルスの影響もあり、慰霊登山を控える遺族が多い今年の夏。現地はいまどうなっているのか。今月8日に記者が歩き、尾根のいまの姿を写した。
登山口 幾重にも積み重ねられた土囊
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登山道と尾根に続く村道の復旧工事は5月上旬から本格的に始まった。登山口に向かう道路も通行止めになり、7月19日までの約2カ月以上は尾根に登れない状態が続いていた。
標高約1400メートルにある登山口手前の駐車場では、1メートルほどの土囊(どのう)が山の斜面に向かって幾重にも積み上げられていた。元々は鉄筋コンクリートで補強されていたが、台風で高さ約50メートル、横約20メートルで斜面が崩れた。その後も断続的に続いている落石や土砂流出から登山者や車両を守る目的がある。
入り口の案内板は土砂にのみ込まれた。登山用の杖置き場も無残に土砂をかぶったが、今は修復され元の場所に戻されている。
沢沿いの登山道 1メートルの岩や倒木がいまも
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登山口から500メートルほど…
2種類
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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