三木一哉
道南で35年ぶりに創業した酒蔵、箱館醸蔵(七飯町、冨原節子社長)の日本酒が24日、一般向けに発売される。出荷を控えた20日、冨原社長や社員らはボトルにお酒の種類を示すラベルを貼る作業に追われていた。
酒の名は「郷宝(ごっほう)」。ふるさとの宝物に、との思いを込めて名づけた。一般販売に先駆け、PRを兼ねて実施したクラウドファンディングには、目標額300万円の8倍近い2300万円が集まった。うち3分の2は地元道南を中心とした道内から、他の地域からは遠く沖縄県からも申し込みがあった。
一般向けには大型連休前の発売を目指していたが、CFの返礼品発送に時間がかかった。酒蔵の販売コーナーや七飯町の冨原商店など、道南の酒販店約30店で販売する。冨原社長は「お待たせしました。地元のみなさまに愛されるお酒になるよう願っています」と話す。
今回出荷されるのは1万本。地元産の酒米「彗星」と「吟風」から醸した、純米、純米吟醸など5種で、いずれも720ミリリットルの4合瓶。純米酒が1540円、特別純米酒が1980円、純米吟醸酒が2200円(いずれも税込み)。(三木一哉)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル