4年前に当時3歳の長男を水死させたとして、京都府警は、母親で無職の久木山佳代容疑者(37)=京都府宇治田原町銘城台=を殺人容疑で逮捕し、23日発表した。久木山容疑者は当時「子どもがおぼれた」と自ら119番通報していたが、最近になって殺害を周囲にほのめかしたという。
捜査1課によると、久木山容疑者は2017年11月24日午後6時から同6時30分ごろ、当時住んでいた同府木津川市山城町上狛のアパートの一室で、当時3歳の長男永時(ながとき)ちゃんを湯を張った浴槽に沈めて水死させた疑いがある。久木山容疑者は「息子を浴槽の湯に沈めて殺した」と容疑を認めているという。
同課によると、久木山容疑者は当日、午後6時30分ごろ119番通報。救急隊員が駆けつけた時は浴室の洗い場で長男に心臓マッサージをしていた。府警に対して「浴槽の湯がたまる頃に子どもが浮かんでいるのを見つけた」などと説明していたという。永時ちゃんは搬送先の病院で約2時間後に死亡が確認された。
翌日の司法解剖では水死と推定され、継続的な虐待を疑わせるような外傷はなく、事件性の有無は判断できなかった。当時、児童相談所から府警への相談もなかったという。
だが、捜査関係者によると、久木山容疑者はこの1年ほどの間、周囲に永時ちゃんを殺害したことをほのめかし、府警にも情報が寄せられていたという。
久木山容疑者が当時住んでいた近くの住人らによると、久木山容疑者は5人家族で、仲良くそろって歩く姿がよく見られたという。近所の女性(78)は「1歳の頃の永時ちゃんを抱っこしたが、人見知りしないかわいらしい子だった。よくあいさつもしてくれる優しいママさんだったし、信じられない」と話した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル