4日は西高東低の冬型の気圧配置。寒気の影響で日本海には冬季特有の筋状の雲が広がり、北海道から近畿北部にかけて雪や雨に。次第に緩む傾向だが、回復は夜になる所も。太平洋側では乾燥した晴天。沖縄は雲が多い。
北海道 初雪の便り 寒い一日
きのう(3日:文化の日)の稚内に続いて、けさは札幌、旭川、函館、室蘭から、相次いで初雪の便りが届きました。昨年に比べると2~3日早い観測ですが、平年に比べると札幌は7日、旭川では18日も遅くなっています。
北海道内は、きょう一日西よりの季節風が強めに吹いて、海山は荒れた状態が続きそうです。最高気温は、全道的に10℃を下回り、5℃に届かない所もあるでしょう。
気温そのものと風の影響で、寒い一日になりそうです。
東北、北陸 雨に雪がまじる所も 低い体感温度
東北は、日本海側を中心に雨が降りやすいでしょう。この時期特有の雷が鳴る所があり、山沿いでは雪がまじる所もありそうです。標高が高い所では積雪が増加するでしょう。太平洋側では乾燥した晴天ですが、山沿いでは雨の降る所がありそうです。最高気温は、北部では10℃前後で、時間的に10℃以下で経過する所が多い見込みです。南部は10℃から13℃くらいで、15℃に届く所は一部だけでしょう。
気温の低さと西風が、冬の足音を感じさせそうです。
北陸は、時雨の一日になりそうです。夕方にかけては雷が鳴る所もあるでしょう。最高気温は、きのうより軒並み低く、10℃から15℃の予想です。海岸付近ほど北または西の風が強めに吹きますから、体感温度はこの数字以下です。
関東から九州 太平洋側ほど乾燥晴天
関東から九州にかけては、乾燥した晴天になる所が多いでしょう。関東北部の山沿いや長野県北部、岐阜県飛騨地方、近畿北部では、昼頃にかけて雨や雪の降る所があり、カミナリが鳴る所もあるでしょう。北西の風が日本海側の雨雲や雪雲を運んでくるためです。夜は関東南部で雲が広がりますが、雨は降らないでしょう。
最高気温は、20℃を下回る所が多く、きのうと同じか低くなる所が多い予想です。北西の風が所々強めに吹きますから、体感温度はいっそう低めです。風を防ぐ服装がお勧めです。空気の乾燥する所が多くなり、最小湿度は東京25%、大阪35%、広島25%、福岡37%の予想です。喉を傷めてしまわないよう、時々潤すとよいでしょう。
沖縄 雲が広がりやすい
北海道から九州が西高東低の気圧配置になると、沖縄では北東の風が吹きやすくなります。この風がやや強めに吹いて、雲が広がりやすいでしょう。大東島地方など一部では夕方から雨の降ることがありそうです。
最高気温は24℃前後の所が多いでしょう。きのうと同じか低く、平年よりも2℃くらい低い予想です。
日本気象協会 本社 高橋 則雄
Source : 国内 – Yahoo!ニュース