今国会で審議中の国立大学法人法改正案の廃案を求め、大学教員らの団体が1日、岸田文雄首相らにあてたオンライン署名4万3516筆を文部科学省に出した。法案は同日、参院本会議で趣旨説明が行われ、審議入りした。
改正案は、一部の大規模な国立大に、運営方針の決定などを行う合議体の設置を義務づけるもの。合議体の委員の選出に文科相の承認が必要なことなどに大学教員らが反発。日本学術会議の任命拒否問題を例に挙げ、「政府の方針に沿わない人は承認されないのではないか」「大学が忖度(そんたく)し、承認拒否されないような政府の意に沿った人を選ばざるを得なくなるのでは」などと懸念を示している。
署名提出後に会見した米田俊彦・お茶の水女子大教授は「いったん(法案審議を)止め、大学関係者の意見をきちんと聞いて考え直してほしい」と話した。(山本知佳)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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