カンボジアのホテルを拠点とする特殊詐欺グループのメンバーだったとして、警視庁は1日、住居不定、無職の岡本大樹容疑者(38)ら日本人の男19人を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。同庁は、このグループによる被害が今年1月までの約10カ月間で少なくとも約75件計4億3千万円に上るとみている。
暴力団対策課によると、19人の逮捕容疑は1月下旬、東京都板橋区に住む70代男性に「有料サイトの未払いの料金がある」などとうその電話をかけ、指定の口座に現金計75万円を振り込ませ、詐取したというもの。同課は、19人がうその電話をかける「かけ子」だったとみている。一部の容疑者は容疑を認めているという。
このグループによる被害とみられる約75件の中には、被害者に現金を日本国内のマンションなどの空き部屋に送らせる方法もあった。同課は、日本国内にも詐取金の受け取り役といったグループの協力者がいたとみて、実態解明を進めている。
19人は別の被害者に対する詐欺容疑で4月にカンボジアから移送、逮捕されていた。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル