飛行機は初めてだった。モンゴルから中国を経由し、日本に来た。あれから4年。日本語を話せなかった少年は、日本語能力試験でもっとも難しい「N1」に合格するまでになった。
「モンゴルで日本語を教えてみたい」。小学6年生のエンフタイワン・エンフツォルモン君(12)は、たくさんあるという夢の一つを教えてくれた。4年前に日本に来たときはほとんど話せなかった日本語を、今度は教える立場になりたいという。
2016年12月、モンゴルから両親と広島市内に引っ越してきた。小学校の転入あいさつを日本語で覚えてきたのに、頭から飛んだ。「宿題のやり方も分からない。テストの点数もやばかった」。最初の1年間はつらかった。
それでも必死で勉強した。今では「国語」が得意科目だ。どうしてそれだけ上達したの?
「環境もある。自分の努力もあ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル