新型コロナウイルスの「第5波」が広がる福岡県に20日、4度目の緊急事態宣言が適用される。県全域で酒を提供する飲食店への休業要請が出され、「デパ地下」への入場制限も追加される。感染力の強いデルタ株の猛威に対抗し、行動変容につなげることができるか。「自粛疲れ」も広がるなかで効果は未知数だ。
19日の昼下がり。福岡・天神では買い物客やビジネスマンが行き交い、夏休み中の若者でにぎわう、いつもの風景が続いていた。
福岡県大野城市の会社員男性(46)は度重なる自粛要請にため息をついた。「外に出るな、出るなばかり。この1年半、国や自治体は何をやってきたのか。今さら宣言を聞く気はない」ときっぱり。福岡市早良区の公認会計士の男性(57)はワクチン接種を2回済ませた。仕事は通常に戻りつつあるが、緊急事態宣言の効果に疑問を感じている。「若い人は『感染しても大したことはない』と思っているのではないか。『自粛してください』だけでは、メッセージは届かない」
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル