連休中に好天に恵まれた北アルプスの玄関口、長野県松本市の上高地(かみこうち)は、閑散としていた春から一転、にぎわいを取り戻した。穂高連峰の稜線(りょうせん)を見通せる名所の河童(かっぱ)橋ではハイカーや家族連れらが絶えず行き交った。
上高地を管理する自然公園財団上高地支部(同市)によると、今季はコロナ禍や群発地震などの影響で、来訪者数は昨年の約2割(8月末時点)にとどまっていたが、この連休中の1日あたりの人出は昨年の約9割まで回復したのではないかという。同支部の加藤銀次郎所長は「景色を見て感動にひたっている人たちの姿が印象的でした。珍しくずっと快晴で、みなさんもきっと満足度が高かったのではないか」と話した。(里見稔)
4連休3日目、21日夕方の全国の人出は、ほとんどの地点で昨年9月の休日平均を下回り、4月7日の緊急事態宣言直前と比べても約半数で下回っていた。だが一部の地点では大幅に増えていた。ソフトバンクの子会社アグープが、スマートフォンの位置情報をもとに集計した。
午後3時の人出を4月7日と比べ、大幅に増えた主な地点は、北海道の新千歳空港駅(約1・5倍)、東京都の浅草駅(約1・5倍)、神奈川県の元町・中華街駅(約2・1倍)、箱根湯本(約6・5倍)、京都府の嵐山(約3・1倍)、福岡県の福岡空港駅(約2・1倍)。このうち、箱根湯本と嵐山は昨年9月と比べても、約1・3倍と約1・2倍にそれぞれ増えていた。(水戸部六美)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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