4月26日は「よい風呂の日」でもあります。「4(よい)26(風呂)」という語呂合わせです。お風呂に関しては、ほかに「お風呂の日~2月6日」「夏風呂の日~7月26日」「いい風呂の日~11月26日」などがあります。お風呂に関する記念日が多いのは、それだけ日本人が風呂好きであることの表れでしょう。
入浴が体によい3つの理由
お風呂が好きな人が多いのはよいことです。というのも、入浴は私たちの健康を維持・増進するためにも大いに役立つからです。入浴の健康効果はたくさんあります。以下で主なものを見てみましょう。
(1)疲れをとることができる
適温のお湯に一定の時間つかると、全身の血流がスムーズに流れて、新陳代謝が活発になります。その結果、全身の疲れをとる効果を期待できます。
では「適温」や「一定の時間」とは、どれくらいでしょうか。
体調などによりますが、40℃くらいのお湯に10分程度つかるとよいでしょう。40℃は、人によっては「少しぬるいかな」と感じる温度ですが、熱すぎる温度は危険を伴うことがあるので、一般的にはぬるめのお湯のほうがおすすめです。
(2)免疫力を高めることができる
人は、体温が下がると、ウイルスなどに対する免疫力も下がるといわれます。しかし、お風呂に入ると、体温を上げることができます。入浴することで体温が上がると、体の免疫力が高まると考えられます。
シャワーでも体を温めることができますが、シャワーだけでは、体の深部まではなかなか温めることができません。
また、鼻やのどの粘膜が乾燥すると、免疫力が下がりやすいことがわかっています。お風呂に入ると、浴室の蒸気で鼻やのどの粘膜を湿らせることができます。入浴時には、深呼吸をして、鼻やのどの乾燥を防ぐように意識するとよいでしょう。
(3)体の汚れを洗い落とすことができる
入浴には、皮膚の洗浄作用もあります。私たちの皮膚にはさまざまな異物が付着しています。自分の汗や脂、体に有害な物質や微生物などが、知らないうちに付いています。
不要、あるいは有害なこれらのものを、お風呂に入ることで除去することができます。
湯船にはつからずに、シャワーだけですます人もいるでしょうが、お湯につかるほうが体に付いた汚れをしっかり取り除けます。
温かいお湯につかると、毛穴が開いて、毛穴にたまっていた汚れが浮いてきます。この汚れを洗い流すことで、体をきれいにすることができるからです。
入浴の前後に水分を補給しよう
入浴には、注意すべきことも幾つかあります。
その一つは「水分補給」です。お風呂に入って、汗をかくことで、体内の水分やミネラルが失われます。入浴の前後に麦茶などの水分を適量、摂取するとよいでしょう。
ほかにも「酔った状態ではお風呂に入らない」「湯船で居眠りしない」ことなどを心がけましょう。
入浴することで、疲労や有害物質を取り除き、免疫力を高める効果が期待できます。新型コロナウイルスが蔓延している今、自宅のお風呂を健康の維持・増進に上手に活用したいものです。
ウェザーニュース
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