約40年間にわたり献身的に介護した妻(当時79)を車いすごと海に突き落とした被告(82)に18日、懲役3年の実刑判決が言い渡された。「最後まで生きたい思いがあったはず。何でこうなったのかよく考えてほしい」。裁判長にこう説諭された被告は、法廷で深く頭を下げて涙を流した。
殺人罪に問われた大磯町の無職藤原宏被告は、横浜地裁小田原支部で開かれた裁判員裁判の初公判で起訴内容を認めた。論告で検察側は懲役7年を求刑し、弁護側は執行猶予のついた判決を求めた。
注目された判決は、被告が約40年前に左半身不随になった妻の照子さんを「自分の体が続く限り1人で介護をしなければならない」と決めたと指摘。そのこだわりから施設への入所をためらい、自分で介護できなくなることを一方的に悲観して命を奪った、とした。
「息子たちに相談していれば…」
被告が妻の気持ちを聞くこと…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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