50人以上の新型コロナウイルス感染者が確認された大阪市生野区のなみはやリハビリテーション病院について、市保健所は19日、クラスター(感染者集団)が発生した可能性があるとみて調査を始めた。病院でのクラスターが確認されれば大阪府では初めてとなる。
府は18日、20~30代の医療従事者6人と、30~90代の患者35人の感染が確認されたと発表した。それまで医療従事者3人の感染を把握していたが、18日に多数の陽性者が確認されたため、病院名を公表した。
19日には病院関連9人とその濃厚接触者1人、計10人の感染を新たに確認したと発表した。
市保健所は19日、厚生労働省のクラスター対策班と連携して調査に入り、院内感染の状況などの疫学調査を行った。病院は15日から新規入院の受け入れを、18日からは外来診療を中止している。病院のホームページによると、同院には内科とリハビリテーション科があり、病床は120床ある。
また、府は19日、松原市の明治橋病院で医療従事者と患者の計8人の感染が同日までに確認され、新たな院内感染の可能性があるとの見方を示した。
東京都の永寿総合病院(台東区)や神戸市の感染症指定医療機関・市立医療センター中央市民病院(同市中央区)など各地で発生している。(森下裕介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル