将棋の竜王戦挑戦者決定三番勝負の第2局が8月23日に行われ、木村一基九段(46)が豊島将之名人(王位、29)に88手で勝利し、対戦成績を1勝1敗とし、木村九段も竜王挑戦に王手をかけた。決定局となる第3局は、9月5日に行われる。
木村九段と豊島名人は、同時期に行われている王位戦七番勝負でも対戦中。20・21日には285手の長手数の末、木村九段が勝利し、2勝2敗のタイとした。本局でも、敗れれば豊島名人が広瀬章人竜王(32)への挑戦権獲得となる土壇場で、一時は大幅に持ち時間でリードを許しながらも、中盤以降に逆転。形勢も徐々に盛り返すと、将棋界の序列1位に君臨する豊島名人に勝利。同一週で棋界のトップに2勝を挙げる快進撃となった。
王位戦七番勝負、竜王戦挑戦者決定三番勝負を合わせて、ファン・関係者の中には「十番勝負」と呼ぶ人も少なくない中、史上最年長での初タイトルを目指す木村九段は、まさに互角かそれ以上の出来。若手棋士の活躍から、世代交代との声も多い中、46歳のベテランが光り輝く夏となった。
両者は次回、27・28日に王位戦七番勝負第5局で対戦する。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース