長期間の連続勤務により適応障害を発病したとして、テレビ東京ホールディングスの子会社の番組制作会社「テレビ東京制作」の女性社員(51)が、三田労働基準監督署(東京)から6月に労災認定を受けた。女性の代理人弁護士が17日、厚生労働省で会見して明らかにした。
代理人によると、女性は番組制作現場でプロデューサー業務などに従事していたが、労務管理について上司に意見すると、2017年10月に総務部に異動させられ、異動前から続けていた番組制作を総務部の業務時間外にせざるを得なくなった。
女性は18年3月から不眠やめまいなどの症状が表れ、医療機関で適応障害と診断された。女性からの労災申請請求を受けた労基署の調査で、18年2~3月に48日間連続で勤務したことが明らかになったという。
また、女性が未払いの残業代の支払いなどを求めて同社に起こした民事訴訟も進行しているといい、今後会社側のハラスメント行為に対する慰謝料の請求もしていく方針だという。
テレビ東京制作は「先方の主張には疑問点もあり、かつ見解の相違も数多くあります。係争中の案件であるため、現時点ではこれ以上のお答えは差し控えさせていただきます。適切に対応してまいります」とコメントしている。(大野択生、川村貴大)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル