着物は着たい。でも高いし、着付けも難しそう。そんな不安を吹き飛ばす「三部式着物」が京都で生まれた。三つのパーツに分かれ、5分で着られてお手軽価格、しかも着姿は完璧。着物離れが進む中、呉服関係者も「これはいける」と注目している。
制作・販売するのは京都市中京区の「dricco(ドリッコ)きもの」。上半身、巻きスカート、面ファスナー付き腹巻きに分かれている。ハンガーに掛かった着物は、まるで洋服のようだ。
うわさを聞きつけて店に来た女性たちは、社長の岩崎絵美さん(42)に着付けてもらい、「すごーい!」「私でも着られる!」と目を輝かせる。
拡大する岩崎絵美さん(左)に着付けてもらう宮武衣充さん。初めての試着に「全然苦しくない! これなら私にも着られそう!」とうれしそう=京都市中京区、佐藤慈子撮影
着物に親しんだ人たちも意外と購入していく。「年を取ると思うように手が回らなくて。ここまで簡単できれいに着られたら、もう普通の着物に戻れないかも」などの声が上がる。
拡大する岩崎裕美さん(右)と絵美さん。裕美さんは正絹の訪問着を三部式に仕立て直したものを、絵美さんはポリエステル地の小紋を着用。ハンガーにかけられた着物は洋服と同じようにクローゼットに収納できる=京都市中京区、佐藤慈子撮影
■「めっちゃ楽」試着した人の反…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル