5分100円で「御用聞き」 都内高齢者の支えに(TOKYO MX)

 ごみ出しや蛍光灯の交換など、日常生活のちょっとした困り事を解決してくれる「御用聞き」がいま、東京23区内で人気を集めています。料金は5分間で100円です。リーズナブルで気軽に利用できるため、多くの高齢者の心の支えとなっています。

 この日、板橋区の団地に住む高齢者を訪ねたのは、代行サービスを営む「御用聞き」のスタッフです。この日の仕事は、利用者の代わりにごみを収集所まで運ぶ作業でした。利用した高齢者は「ちょっと今、体の調子が良くないからお願いした。すぐ来てくれることと、値段が安い。他社と比べると半分ぐらいの値段」と笑顔を見せました。家事代行の料金は5分で100円です。この日は10分間の作業だったので、料金は出張料も合わせて700円でした。

 この「御用聞き」は23区内に住む高齢者を中心に、年間1000件もの「困り事」を解決しています。

 続いての依頼者は、板橋区に住む岩崎さん(71)です。岩崎さんは月に2回ほど「御用聞き」を利用しています。この日は電話線の延長作業と、テレビのリモコンを新しいものに交換してもらいました。

 「御用聞き」は、“いざというとき”の存在として高齢者から頼りにされているようです。代表を務める古市盛久さんは別の仕事をしていた8年前、ある高齢者のお願いをかなえたことがきっかけで今の仕事を始めました。古市さんは「世の中を良くしたいと悩んでいたところ、『上のものをちょっと取ってよ』とか『骨にひびが入ったから、お風呂掃除をやって』とか、ささいな困り事に出合った」と振り返ります。

 古市さんは1人でも多くの人の困り事を解決していき、将来的に「御用聞き」を社会のインフラのような存在に育てていきたいと話しています。古市さんは「一緒になって笑いながらお手伝いする。明るく楽しい空間を意識してつくっている。担い手も利用者も楽しい、うれしい、心が元気というのを目指している」と語りました。



Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment