長野県軽井沢町でスキーツアーの大学生13人と運転手2人が亡くなったバス転落事故から、15日で5年になる。事故をめぐっては、バス会社の社長らを起訴するかどうかの捜査が今も続く。遺族は再発防止とともに、司法による原因究明を願い続けている。
〈軽井沢のバス転落事故〉2016年1月15日午前1時50分ごろ、長野県軽井沢町の国道18号の入山峠下り坂で、東京・原宿から同県北部のスキー場に向かっていた大型バスがカーブを曲がりきれずに約4メートルの崖下に転落。大学生13人が死亡し、26人が重軽傷を負った。運転手2人も死亡した。
今月10日、京都府舞鶴市。田原義則さん(55)=大阪府吹田市=と妻由起子さん(54)は次男・寛(かん)さん(当時19)の墓に手を合わせた。今年も、寛さんの大好物のチョコレートとイチゴを供えた。「寛の死を無駄にせず、再発防止に取り組むよ」。田原さんは心の中で、そう呼びかけた。
首都大学東京(現・東京都立大)の2年生だった寛さんは、社会福祉士をめざしていた。自ら立てた目標に前向きに進んでいく性格だった。生きていれば、コロナ禍にもめげず、人の役に立とうと工夫して働いていたはずだ。田原さんには、そんな姿が目に浮かぶ。
事故直後、遺族会「1・15サ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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