現場へ! 被爆を伝承する②
ソプラノ歌手の豊嶋(てしま)起久子が運命の絆を感じ、被爆体験を受け継ぐ相手に選んだ被爆者の岸田弘子(83)は、広島平和記念資料館の「被爆体験証言者」として2015年4月から、修学旅行生や平和学習の参加者たちに被爆体験を伝えている。
新型コロナウイルスの感染拡大で昨年は月に1、2回あるかないかだったが、ロシアがウクライナに侵攻した今年は9月に入って一気に証言の機会が増えた。岸田はウクライナ戦争で空気が変わったと感じている。以前より、先生も児童生徒も真剣なのだ。
「特に先生方の意識が変わった。戦争と平和の問題をどう伝えたらいいのか、一生懸命に見える。こちらも真剣勝負です」
1945年8月6日朝、当時…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル