西田慎介
園児が送迎バスに閉じこめられて死亡する事故が起きた福岡県中間市の双葉保育園で2日、2度目の保護者説明会があった。運営する社会福祉法人の新たな体制や、県と市の勧告を受けて改善した点などについて、9月に就任した新園長が説明した。現在中止しているバス送迎は廃止するという。
園では7月29日、園児の倉掛冬生(とうま)ちゃん(当時5)がバスに取り残されて熱中症で死亡した。バスは当時の園長が1人で運行。県と市の特別監査で、バス降車時の車内確認の不徹底や、園児の出欠情報が職員間で共有されていないことなどが明らかになった。
園によると、この日は保護者約60人が参加。役職や役割に応じた分担や、3~5歳児を2クラスに編成して担任を明確にするといった改善点を説明したほか、送迎バスを廃止する方針を報告し、了承を得たという。新園長は終了後、報道陣に「職員一同、気を引き締めて取り組んでいきたい」と話した。
園側は7月31日にも保護者説明会を開いたが、その後、当時の園長や理事長は退任。県の改善勧告に基づきあらためて説明会を開いた。
県は9月、県内の保育施設を対象に、送迎バスは複数の職員で運行し、対象は満1歳以上とするといった指針をつくっている。(西田慎介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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