昨年10月の台風19号による千曲川の氾濫(はんらん)から13日で1年となるのを前に、堤防が決壊した長野市の長沼地区で11日、地元住民らが「追悼と復興のつどい」を開いた。同地区で亡くなった2人を含む犠牲者に向け、集まった住民ら約400人が黙禱(もくとう)。メッセージ付きの風船300個を飛ばして地区の結束を誓った。
地区は、堤防の決壊で濁流が押し寄せ、住宅など560戸が全壊。自宅や畑を手放さざるを得ない住民も多く、地域コミュニティーをどう再生するかが課題となっている。
「ボランティアさん感謝です。濁流につかった畑にも希望をつなぐ花が咲き、収穫の秋を迎えました」。風船にこうメッセージを付けた長野市穂保の吉村たいこさん(82)は、被災直後から駆けつけてくれたボランティアの姿が忘れられない。「自宅が全壊、畑も流されつらい1年だったが、生きる希望をもらった。みなし仮設住宅にいますが、できれば長沼に戻りたい」
自宅が半壊した同市大町の高木…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル