6歳男児の体に多数の打撲痕、虐待か 「外傷性ショックの疑い」とは

 神戸市西区の草むらから、近くに住む穂坂修(なお)君(6)の遺体が見つかった事件で、修君の遺体に背中を中心に多数の打撲の痕があったことが、捜査関係者への取材でわかった。4月には通園先の保育園も複数のあざを確認しており、兵庫県警は、修君が虐待を受けていた可能性があるとみて調べている。

 県警によると、司法解剖の結果、修君が死亡したのは6月19日ごろで、死因は外傷性ショックの疑いがあると判明した。捜査関係者によると、背中などに殴られたような皮下出血が多数あったという。

 神戸市によると、修君は0歳から保育園に通っていたが、今年2月ごろから休みがちになった。

 4月20日に保育園に登園した際、肩と尻にあざが見つかり、24日、園が西区役所に連絡した。だが、5月1日に区職員が自宅を訪ねた時には肩のあざは見当たらず、市は大きな問題があるとの判断には至らなかったとしている。

 修君は4月21日を最後に保育園に登園しなくなった。

 近隣住民は、容疑者宅から怒鳴り声や子どもの泣く声を耳にしていた。

 近くの会社で働く20代の男性は5月ごろ、容疑者宅の2階ベランダで、男児が泣きながら「助けて」「家入られへん」と叫ぶ様子を見たという。

 修君の死因となった疑いがある外傷性ショックについて、司法解剖に詳しい元岩手医科大教授の出羽厚二さん(法医学)は「内臓が損傷するような致命傷はないものの、体に複数の傷や打撲痕があるような場合に判断されることの多い死因」と説明する。

 暴行が繰り返され、積み重なると体がショック状態となって血圧が低下し、死に至るという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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