総重量約60キロの荷物を身につけ山中の道なき道をほとんど寝ずに歩き、植物や野生動物を食す――。
陸上自衛隊小倉駐屯地で5日、最も過酷とされる約3カ月間のレンジャー訓練が終わった。参加した隊員27人のうち、脱落せずに帰還できたのは12人だった。
北九州市小倉南区北方にある小倉駐屯地で午前9時過ぎ、自衛官たちが道路脇に列をなしてつくった花道の真ん中を、訓練から帰還した12人が、最後の力を振り絞って行進した。
背負うリュックは40キロ以上の重量があり、手に抱える機関銃や携帯式対戦車弾、弾倉などを加えると総重量は60キロにもなる。
重さで後ろに倒れてしまうため、隊員は常に前かがみの姿勢だ。
最初の1カ月半で10人脱落「すでに地獄」
疲労が色濃く刻まれた表情の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル