山形市の粟野和之さん(65)は東日本大震災後、司法試験に再び挑み、3年前に63歳で合格した。大学在学中の初受験から40年以上が過ぎ、二十数回目で念願かなった。
自宅のパソコンで自分の受験番号を見つけて、グッと拳を握りしめました。
中学生の頃に見た海外ドラマがきっかけで、弁護士に憧れました。大学卒業後も家庭教師の傍ら、司法試験を受け続けたが不合格。母親の説得で、30歳を過ぎて裁判所に就職しました。
東北各地や東京の裁判所を転々としながらキャリアを重ねた。震災当時は仙台地裁の会計課長だった。
あの日は、地裁5階の部屋で報…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル