65歳が手を染めた詐欺 「この人からはまずい」お袋の面影感じて…

池袋の街並み=2022年1月4日午後4時52分、東京都豊島区、岩田恵実撮影

 日が暮れゆく初冬の東京・池袋の街頭で、男性(66)は手のしわを数えていた。5年前に亡くした「お袋」が晩年にやっていたしぐさだ。

 「年を取ると弱気になるね」

 職を求めているが、コロナ禍での再就職は若者でも容易ではない。ため息が出た。

 新型コロナウイルスの感染が広がった一昨年4月、清掃の仕事を失った。貯金を取り崩したが、半年でほぼ尽きた。

65歳で初めて犯罪に手を染めた男性。その手にはしわが刻まれていた=2021年11月23日午後2時24分、東京都豊島区、岩田恵実撮影

 昨年6月、家賃を払えず、65歳で初めて犯罪に手を染めた。

男性は、生活苦の末に犯罪グループの一員となったいきさつを語り出しました。その現場で見たある光景が「想定外」につながったといいます。

 しわが目立つ手で担ったのは…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment