東北新幹線が2022年に発生した最大震度6強の福島沖地震で脱線した事故で、国の運輸安全委員会は28日、調査報告書を公表した。
報告書によると、22年3月16日午後11時34分、最大震度5弱の地震(前震)が発生。福島―白石蔵王駅間を走行中だった東北新幹線は早期地震検知システムによってブレーキがかかり停止した。さらに、前震の約2分後に起きた最大震度6強の揺れ(本震)で脱線した。現場付近では、前震は震度4、本震は震度6弱の揺れが推計されているという。乗客6人が軽いけがをした。
全17両の車輪についていた68の車軸のうち、60軸で脱線が生じた。さらに60軸のうちの12軸ではレールから車輪が大きく外れる「逸脱」が起きていたとした。
「逸脱防止ガイド」が取り付…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル