公園にある遊具「ターザンロープ」で、7歳の女の子が指を切断する事故が1月にあった。ターザンロープは、滑車のついたロープにつかまって遊ぶ仕組み。なぜ、大けがにつながってしまったのか。楽しみながら安全を守るにどうすればよいのか。現場で探った。
事故があったのは、大阪府岸和田市にある下池田公園。事故の数日後に現場を訪れると、ターザンロープには「使用禁止」の表示があった。
公園でおしゃべりしていた子どもたちは「事故が起きてショック。いつも遊んでいたのに」と表示を見ながら話した。
事故がどのようにして起きたのか、公園を所有する岸和田市はけがをした女の子の親を通じて聞き取っていた。
それによると、女の子はつり下がっているロープを股に挟み、ロープの下部にある団子状の結び目に座る形で滑っていた。想定された正しい遊び方をしていたとみられる。
ところが、中間地点を過ぎた後、何らかの拍子に上部のワイヤに左手が触れた際、滑車カバーにある数センチの隙間に人さし指が挟まり、指の先を切断してしまった。女の子は病院に救急搬送され、手術を受けた。
ターザンロープにつかまって滑ると、スピード感や爽快感が味わえる。岸和田市は1990年、下池田公園にターザンロープを取り付けた。順番待ちの列ができるほど、子どもたちに親しまれてきたという。
市の担当者「手が届いてしまう構造になっていたのが問題」
遊具の管理や安全の確保はどうなっていたのか。
市の説明では、公園の指定管…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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