7種17体の埴輪群、5世紀末の古墳から 大王墓の祭祀反映か 大阪

 大阪府富田林市で新たに見つかった5世紀末ごろの前方後円墳から、人や動物、家などの形象埴輪(はにわ)群が出土した。市教委が1日発表した。少なくとも7種類、計17体が確認され、この時代でこれだけ豊富な種類と数の出土は珍しいという。専門家は「当時の大王墓での祭祀(さいし)の様子が想像出来る貴重な発見」と話す。

 宅地開発に伴う調査で2021年10月に土器や埴輪が見つかり、その後、墳丘長20メートル前後の前方後円墳の存在が判明。墳丘を囲む溝などから1千点を超える埴輪の破片がまとまって出土した。

 多くは円筒埴輪とみられるが、巫女(みこ)や武人などの人物6体、馬や鳥、家、盾、蓋(きぬがさ、貴人にさしかける傘)、靫(ゆぎ、矢を入れて背負う武具)もあった。人物には琴を弾いているとみられる珍しい形もあった。

 大量の形象埴輪は、「真の継体天皇陵」と呼ばれる今城塚古墳(同府高槻市)で約200体の出土例があるが、古墳の築造は6世紀前半とされる。今回の古墳は、200メートルを超える巨大な前方後円墳が集中する世界遺産古市古墳群(同府羽曳野・藤井寺市、4世紀後半~5世紀後半)に近く、同じ川の流域にある。

 古墳は「浮ケ沢(うきがさわ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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