長野中央署は11日、長野市内の70代の女性が電話でお金を振り込むよう指示される詐欺被害に遭い、約1億210万円をだまし取られたと発表した。
署によると、女性は一人暮らし。2月中旬、検察官や警察官を名乗る男らから複数回自宅に電話があり、「捕まえた男があなたの口座を犯罪に利用していた可能性がある」「あなたの資産を調査するため、全財産を一つの口座に移して」などと言われ、指定された金融機関でインターネットバンキングの口座を開設。持っていた預貯金を移した。
その後、女性は3月上旬から3月下旬にかけて、指定された口座に複数回にわたり計1120万円を振り込んだ。
さらに何度も振り込むよう要求があったため、不審に思って口座残高を確認したところ、計9090万円が第三者の口座に振り込まれており、被害に気づいた。女性は男らを警察や検察と信用し、開設した口座の番号や暗証番号を伝えていたという。(遠藤和希)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル