藤田大道
5月に南アフリカで開かれたベンチプレスの世界大会に東京都八王子市在住の沢千代美さん(73)が出場し、21回目の優勝を達成した。今回は70歳以上の体重別部門で、100キロのバーベルの持ち上げに成功。石森孝志・同市長を訪ね、結果を報告した。
ベンチプレスは、ダイエットの一環として、50歳ぐらいからはじめた。2001年にマスターズの世界大会に初出場で優勝してから、イラク戦争で行けなかった03年と、コロナ禍で中止となった20年をのぞいて出場し、すべて優勝を飾ってきた。自己ベストは、4~5年前に記録した127・5キロ。今大会は70歳以上の女子76キロ級(専用ウェア使用可)に出場した。
定年までは市立幼稚園の調理員を長く務めた。「スープが入った大鍋を持ち運んだり、大量におにぎりを握ったりしたのが、体作りの基礎になったのかも」
長年、欧米の選手らとしのぎを削ってきた。数年前から、沢さんだけが同部門に出場するようになったが、昨年の大会では自身が持つ世界記録を更新するなど「独走状態」が続いている。「大の練習嫌い」というが「世界大会への出場が1年間のルーティンとなっていて、なんとか続けられています」と話す。
沢さんから14日に報告を受けた石森市長は「けがなく続けられているのが、とにかくすごい。また来年も訪問をお待ちしています」とねぎらった。(藤田大道)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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