奈良県御所市発注の火葬場の新設工事を巡り、特定の業者側に便宜を図るため、市議会で関連議案に賛成し、見返りに計7500万円の賄賂を受け取ったとして、大阪地検特捜部は21日、同市議の小松久展容疑者(70)と、おいで会社役員の小松隆浩容疑者(47)を加重収賄の容疑で逮捕し、発表した。
特捜部は2人の認否を明らかにしていない。贈賄側の業者の役員らについては在宅のまま調べるという。
特捜部によると、共同企業体(JV)の代表を務める業者の役員と他社の役員らの間で、新設工事をこのJVに受注させる合意があると知りながら、久展容疑者が2020年7月の市議会で、請負契約に関する議案に異議を唱えずに賛成。便宜を図った謝礼として21年に2回、JVの役員らから計7500万円の賄賂を受け取った疑いがある。
市によると、火葬場の新設工…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル