大宮慎次朗、足立朋子
車いすの妻を海に突き落として殺害したとして、神奈川県警大磯署は3日、大磯町生沢の無職藤原宏容疑者(81)を殺人容疑で逮捕し、発表した。容疑を認め、「介護に疲れていた」という趣旨の話をしているという。
署によると、藤原容疑者は2日午後5時半ごろ、同町の大磯港で、妻の照子さん(79)を舗装された岸壁から海に突き落とし、殺害した疑いがある。夫婦は2人暮らしで、照子さんは足が不自由なため、普段から車いすを使っていたという。藤原容疑者は照子さんを散歩に誘い、車で港まで連れて行ったとみられる。
直後に海に浮いた人を見つけた町の職員が110番通報。同7時ごろに同町の別の場所で暮らしている長男から「父親が母親を突き落とした、と話している」と署に通報があり、藤原容疑者が関与した疑いが強まったという。
夫婦と同じ団地に住む女性(42)は、藤原容疑者について「気さくな方で、10年以上は寝たきりだという妻をよく車で送り迎えしていた。懸命に妻に寄り添っていて、そんな様子はなかったのですが、悩んでいたのでしょうか」と話した。(大宮慎次朗、足立朋子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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