長崎空港を拠点にする航空会社「オリエンタルエアブリッジ(ORC)」=長崎県大村市=の退役機が29日午後、売却先の海外に向けて長崎空港を出発した。
退役機は、デ・ハビランド・カナダ(旧ボンバルディア)のプロペラ機DHC―8―201型機(座席数39)。2002年から運航を開始した。構造上の「限界離着陸回数」が寿命の8万サイクルに達する見込みのため、9月の運航を最後に退役していた。8万まで約30サイクルを残して、海外に売却されることが決まった。
五島、壱岐、対馬といった長崎の離島までのフライト時間は30~40分ほど。離着陸回数が多いのは、離島を結ぶエアラインの航空機ならではといい、担当者は「離島の人たちはお世話になった。1日何往復もしてきたので、よく頑張ってくれました」とねぎらった。
同型の保有機は、昨年に1機が退役しており、現役の最後の1機は当面運航を続ける予定だという。(小川崇)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル