きょう(8日)は、急速に発達した低気圧が東北付近を東進。前線が本州付近を通過し、一時的に雷を伴って雨脚が強まったり、激しく降る所もありそうです。全国的に風の強い状態が続き、立っていられないほどの暴風が吹き荒れる所も。
あすの朝にかけて暴風に警戒
急速に発達した低気圧は、きょう(8日)の夜には東北付近に近づくでしょう。この低気圧や前線に向かって南よりの風が強まり、全国的に春の嵐を思わせるような天気になりそうです。低気圧や前線が通過後、日本付近は次第に冬型の気圧配置になるため、風向きは北または西よりに変わり、沿岸部を中心に風が強まるでしょう。あすの朝にかけて、九州から北海道の広い範囲で非常に強い風が吹きそうです。看板が落下したり、何かにつかまらないと立っていられないほどの風です。交通機関に影響の出る可能性もありますので、運行情報など確認して下さい。
【最大風速(最大瞬間風速)】あす9日まで
中国、四国、近畿、東海、北陸、関東、伊豆諸島 25メートル(35メートル)
九州北部、東北 20メートル(30メートル)
【波の高さ】あす9日まで
近畿、北陸、伊豆諸島 7メートル
中国、関東 6メートル
九州北部、東海、東北 5メートル
前線通過時は激しい雨も
午前6時現在、四国や近畿に活発な雨雲がかかっています。前線の通過に伴って、強く降る雨のエリアが次第に東海や関東に移りそうです。
通勤通学の時間帯に雨脚が強まるのは、近畿や東海が中心です。局地的に雷を伴って激しく降るでしょう。風も強いため、横なぐりの雨になりそうです。昼前後に強く降るのは関東甲信です。神奈川西部など一部では、バケツをひっくり返したような雨になりそうです。北陸は夜にかけても雨や雷雨、東北も雪ではなく雨に変わるでしょう。広く雪になるのは北海道だけで、夕方以降は南西部や東部を中心に雪が降りそうです。
仙台で初積雪 関東以西は季節はずれの暖かさに
【仙台で今季初の積雪】
仙台は未明に今シーズン初めての積雪を観測しました。1926年の観測開始以来、2016年に次いで2番目に遅い観測です。仙台管区気象台によると、8日午前0時30分頃から雪が積もり始めたということです。午前3時には3センチまで雪が積もりました。
【季節はずれの暖かさ】
東海や関東は暖かい南風が吹いて気温が上昇することに加えて、午後は日差しが出るため、さらに気温が上がりそうです。静岡県では最高気温が20度くらいまで上がる予想です。
一方、3月並みの気温となる九州から近畿は、日中の気温は横ばいでしょう。雨がやんだあとは次第に冷たい風が吹き込むため、実際の気温ほど暖かさはありません。服装選びにお気をつけ下さい。北陸も春先のような気温ですが、日中は気温が上がらず少しヒンヤリしそうです。
日本気象協会 本社 青山 亜紀子
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