8月の熱中症搬送、過去2番目の4万3千人 死者81人

 総務省消防庁は29日、8月に全国で4万3060人が熱中症で救急搬送され、81人が死亡したと発表した。調査を始めた2008年以降、搬送者、死者とも8月では最多。1カ月間の搬送者数としては、「災害級の暑さ」とされた18年7月に次いで2番目の多さだった。

 発症した場所は、例年と同様、「住居」が44・9%で最多。都道府県別の搬送者数は、東京都が4359人で最も多く、次いで大阪府3307人、埼玉県2832人、愛知県2784人だった。人口10万人あたりの搬送者数は鹿児島県が47・20人と最多で、三重県45・98人、鳥取県44・47人、群馬県43・74人と続いた。

 気象庁によると、8月の平均気温は東日本(関東甲信、北陸、東海)で平年を2・1度上回り、統計を取り始めた1946年以降、8月として最も高かった。西日本(近畿、中国、四国、九州)は1・7度上回り、2010年と並んで最高だった。太平洋高気圧の張り出しが強く、晴れた日が続いたためという。浜松市では8月17日、国内観測史上最高に並ぶ41・1度を記録した。(山岸玲)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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