新型コロナウイルスの感染拡大を受け、徳島市の阿波踊り(8月12日~15日)の中止が決まった。阿波おどり実行委員会事務局を担う同市の内藤佐和子市長が21日、発表した。4日間の祭りがすべて中止になるのは、記録が残る1972年以降では初めて。
徳島市内で20日に最初の新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを受け、内藤市長が実行委に中止を提案した。実行委が委員の意見を募って決定した。内藤市長は記者会見で、「市民の生活の一部でもある阿波踊りの中止は非常に残念。阿波踊りが衰退しないようしっかりサポートしていく」と述べた。
阿波踊りは約400年の歴史があるとされる。昨年は台風10号の影響で2日間が中止になったが、毎年、多数の人出でにぎわう。徳島県の飯泉嘉門知事は「経済活性化に大いに資するだけに大変残念だが、参加者、観客の皆様の安全安心の観点からやむを得ない」とするコメントを出した。(伊藤稔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル