昨秋あった実用英語技能検定(英検)で、東京都足立区の小学3年生が8歳7カ月で1級に合格した。日本英語検定協会によると、8歳での合格は珍しいという。
合格したのは、石倉大河さん(8)。父の広志さん(45)の仕事で、5歳だった2020年から3年間、米国で暮らした。協会によると、英検1級には「大学上級程度」の英語力が必要で、社会生活から医療、科学、政治、ビジネス、歴史など幅広い話題から出題される。担当者は「大人が日本語で議論するのも難しい内容が問われ、非常に難易度が高い。帰国子女だからといって必ず受かるものではない」と話す。
幼いながらも米国生活をしっかり「アドバンテージ」にできたのは、「友達と話したい」という気持ちからだという。
一家が住んだのは首都ワシントン近郊のメリーランド州ベセスダ市。広志さんと母の恭子さん(42)は「少しでも現地の生活で英語を吸収してほしい」と、息子を現地の公立学校に通わせることにした。
渡米1年目は、コロナ禍のまっただ中。学校の授業は全てオンラインだった。大河さんは初め、英語が全く話せず、画面越しでは友達もできなかった。「だけど、もっと英語を勉強して知らない人とたくさん話したいと思った」
人と話すのが大好きな大河さんはわからない単語があれば調べ、大人との会話にも積極的に加わります。それでも1級の壁は高く、一度は不合格に。どのように乗り越えたのでしょうか。
飛躍した「2年目」
好きなことにはとことん集中…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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