浅倉拓也
83歳の堀江謙一さんが単独無寄港太平洋横断を達成したことについて、89歳の冒険家、三浦雄一郎さんは開口一番「良かった」と、大きな声で喜んだ。「60年前の『太平洋ひとりぼっち』は人類初の壮挙だったが、それからいくつもの冒険航海をやって、80代になってもまだ夢を持ち続けて、今回また素晴らしい記録を作ってくれた」
80歳でエベレストに登頂するなど山に挑んできた三浦さん。冒険のフィールドは異なるが「嵐もあれば、なぎで動かないこともあっただろう。想像もつかない苦難を乗り越えての到達。壮大なスケールのロマンで、人類の冒険史上に立派な足跡を加えた」とたたえた。
三浦さんは2年前に首の後ろの血管が切れる大きな病気を患った。まだ足にしびれが残っているといい、リハビリに励んでいる。「思ったより時間がかかっている」と言いつつも、「できれば来年くらいに富士山に登りたい」と目標を明かした。(浅倉拓也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル