新型コロナウイルスの影響で中断していたクルーズ船の国内の商業運航が再開し、神戸港から2日、商船三井客船の大型クルーズ船「にっぽん丸」(2万2472トン)が乗客約110人を乗せて出港した。市消防局の消防艇が着色した水を放ち、約9カ月ぶりの出港を祝った。
2月に横浜港に寄港した「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナの集団感染が発覚。クルーズのキャンセルが相次ぎ、神戸港には2月17日以降、クルーズ船の寄港がなかった。
業界団体が9月、船内の感染症対策ガイドラインを発表。にっぽん丸は乗客を定員の4割までに抑えたり、乗船証のQRコードで船内での移動を把握できるようにしたり、感染対策をとって運航を再開した。
にっぽん丸は千葉県の館山港に寄港し、4日に神戸港に戻る。神戸市によると、神戸港発着の国内クルーズは年内に22回予定されている。2日には横浜港から「飛鳥Ⅱ」も出港した。国際クルーズは再開のめどが立っていない。(遠藤美波)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル