9・6億円不正受給問題で指名手配の男、過去に太陽光ビジネスも

山口啓太

 家族ぐるみで新型コロナ対策の持続化給付金の不正受給に関わったとして、警視庁は30日、住居不詳の谷口光弘容疑者(47)を詐欺容疑で指名手配して写真を公開したほか、三重県内に住む家族3人を同容疑で逮捕し発表した。光弘容疑者は家族3人を含む十数人からなるグループを作り、総額約9億6千万円分の不正受給に関与したとみられている。

 光弘容疑者は海外に出国し、30日時点で行方が分かっていない。

 その光弘容疑者と7年ほど前に知り合ったというコンサルタント業の男性によると、光弘容疑者は当時、三重県で飲食店を経営するかたわら、太陽光発電所の建設事業に関わっていた。東京と三重を毎週行き来し、「太陽光がよくもうかっている」などと話していたという。

 東京・赤坂のクラブによく出入りし、この男性に不動産投資の相談をしてきたこともあった。男性は「もうけ話が好きで、すぐ突っ込もうとするタイプだが、ビジネスの知識はあまりないように感じた」と話す。

 光弘容疑者らが関わったとされる9億6千万円の不正受給について、同庁は2020年8月ごろに持続化給付金事務局から相談を受けた。光弘容疑者はその2カ月後にインドネシアへ出国したという。(山口啓太)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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