長崎は9日、米軍による原爆投下から76年を迎え、長崎市の平和公園で平和祈念式典があった。長崎市の田上富久市長は平和宣言で、今年1月に発効した核兵器禁止条約を「核兵器のない世界」実現の始まりと位置づけ、6日の松井一実・広島市長と同様、日本政府に署名・批准を求めた。
式典は新型コロナウイルスの感染防止のため、昨年同様に規模を縮小。参列者は例年の1割の500人程度となった。中満泉・国連事務次長らも参列した。
式典では、今年7月31日までに新たに死亡が確認された3202人の名前が記された原爆死没者名簿が奉安され、名簿に記された総数は18万9163人になった。水を求めて亡くなった犠牲者に水や花を捧げ、原爆投下時刻の午前11時2分に黙禱(もくとう)した。
被爆者代表として、過去最高齢の岡信子さん(92)が「平和への誓い」を読み上げ、「私たち被爆者は命ある限り語り継ぎ、核兵器廃絶と平和を訴え続けていく」と述べた。
【平和への誓い全文】父を探しさまよった街、忘れられぬ光景
ふるさと長崎で93回目の夏…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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