鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった大崎事件で、殺人罪などで服役後も一貫して無罪を訴えている義姉の原口アヤ子さん(94)の4回目の再審(裁判のやり直し)請求に対し、鹿児島地裁は1日、判断を22日に出すと原口さんの弁護団に伝えた。
弁護団によると、再審を始めるかどうかの地裁の決定は22日午前10時に伝えられる。2020年3月に第4次再審請求をし、今年1月に弁護側、検察側双方が地裁に最終意見書を提出し、審理を終えていた。
弁護団は、男性の死因は「絞殺ではなく直前の自転車事故に起因するもの」とする救急救命医の鑑定などを新証拠として、無罪を主張してきた。
再審開始は、02年の地裁(第1次)、17年の地裁と18年の福岡高裁宮崎支部(いずれも第3次)で計3回認められた。19年、最高裁は「無罪を言い渡す明らかな証拠には当たらない」として再審開始決定を取り消した。(仙崎信一)
逮捕から42年余り 「やっていないことを認めてほしい」
「無実の罪を晴らしてから死にたい」。それが原口アヤ子さん(94)の口癖だった。「あたいはやっちょらん。やっていないことをやっていないと認めてほしいだけだ」とも繰り返していた。
逮捕から42年余り。捜査段…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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