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政府は5日、AI=人工知能やスーパーコンピューター『富岳』などを使って、これまでの新型コロナウイルス感染防止対策の効果を分析し、評価するする有識者会議を開きました。京都大学の山中伸弥教授らがメンバーとなっています。
西村経済再生担当大臣:「もう幅広く何か要請していくのではなく、英知を結集して感染を抑えるための有効な実効性のある対策を講じていきたい。まさに待ったなしの状況に来ているので、8月中にも一定の成果を得たい」 実際に、あるシミュレーションを行った専門家がいます。AIやシステム技術の社会応用を研究する筑波大学・ビジネス科学学術院の倉橋節也教授は、感染防止策の効果を試算しました。試算では、長野県の観光地の比較的大規模な観光地を対象にし、週1回、感染者1人が観光地に平均3日間滞在し、色々なツーリストスポットをめぐって帰るという想定です。このシミュレーションでは、町に観光客向けのホテルや土産物店など、4種類の施設が設定されていて、町の各エリアに、感染防止策を取っているスーパーマーケットを置いています。
筑波大学・倉橋節也教授:「これまでの世界で起きた新型コロナウイルスの感染者のデータベースを使って、モデルの設定している。観光地については、実際のある観光地のデータをそのまま使って、人口構成、就労の構成とか使ってやっている。かなり精度の高いものだと思う」 何も対策をしなかった場合を“100”として、密を避ける、夜の街を自粛するなどの基本的な対策を行えば、重症者を2.5割減らすことができます。また、地元の観光業者に、2週間に1回のPCR検査などを行い、早期発見に努めれば3割減り、住民と観光客のうち8割が、接触確認アプリの『ココア』をダウンロードした場合は、半分にまで減らすことができるという結果が出ています。 このデータは、内閣官房にも提供されています。今後、必要なのは、日本での実際のデータを基にしたシミュレーションを行うことだといいます。
筑波大学・倉橋節也教授:「その結果、実際やってみて効果があるかないか、すぐわかるので、それでまたフィードバックして、効果的なものを使っていく。そういう形で進めていっていただければ」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース