山形県唯一の離島・飛島と酒田港を結ぶ定期船「とびしま」の運航予測システムを仙台高専(仙台市青葉区)の学生がつくった。人工知能(AI)を使い、1週間単位で出航・欠航を予測する。近々、試行版がウェブサイトに公開される予定だ。
東北大片平さくらホールで昨年11月にあった東北・北海道地区高等専門学校専攻科産学連携シンポジウムで発表された。
運航予測システムは、前日のアメダスデータが更新されると、自動的に翌日から1週間分の運航予測を天気予報のようにサイトに表示するというものだ。
2012年4月1日からの10年以上の酒田のアメダスデータ(降水量や日照時間、平均地表気圧、平均気温、最深積雪、平均風速など)をAIに入力。とびしまの運航実績を突き合わせ、どんな気象条件なら出航・欠航したかを学ばせた。翌日の天気予報が出ればAIが予測を出す。
システムの根幹は、仙台高専を昨年春に卒業した小岩晃さん(21)が21年度中につくった。翌日の予測の的中率は85%ほどだったが、2日後以降は58%ほどと精度が下がる。そこで、後輩である専攻科1年、中道一紗(かずさ)さん(20)が精度を引き上げ、利便性を高めた。
天気の移り変わりが日ごとに…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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